先日、アンドロイドやろうぜby GMOのUstream中継を見ていた。こういうのはtwitterのTimelineを見ながら見ていると、いろんな情報が入ってくるので数倍楽しめるので、おススめ。
発表中はなかなかダウンロードできなかったVIVID Runtime SDKだが、ようやくダウンロードできたので、その中を見ながら思ったことをいろいろと。ダウンロードはGMOゲームセンターからデベロッパー登録をしてダウンロードできる(今なら無料)
こういった開発環境は、カンファレンス配布資料から情報を得るより実際に利用するSDKの構成を見た方が提供者側の本音が見えるというもの。そのあたりの本音に迫ってみようかと。
開発環境はWindowsのみ
ツール類はVisualStudio2008(ちなみにVisual Sutio最新版は2010)のプラグイン、cygwin(Windowsで動くUnixライクな)環境があったりと、実質Windowsでなきゃ開発できないような状況。しかも .Net Framework 3.5も必要だという。
私は開発環境がVisualStudio 2010に移行済なので、すぐには試せない。せめてVisualStudio2010のプラグインをリリースをお願いしたい…。
開発言語はC/C++のみ
サンプルコードはほとんどがC/C++で書かれたものが提供されている。Objective-Cで書かれたサンプルもあるのだが、今はHelloWorldのみ(=Objective-Cだと今はまだ地雷が埋まっている可能性が)
開発環境に慣れているという意味ではAndroid/iPhoneの個人/小規模ゲームデベロッパよりは、コンシューマゲーム機(特にNintendo DS)向けに開発していたゲームパブリッシャに有利。
ただこのあたりは戦略的にこのように進めたというより、リリースできるところからVIVID Runtimeの開発環境を構築していったらこうなった、という流れじゃないかと。将来的には、SymbianやWindowsPhone7などへの対応も行われる予定だが、現在はまだそれは無い。既に対応済でした。あとWindowPhone7ではなくWindowsMobile(6.x?)でした。
サンプルコードは普通
サンプルコードを見た限りでは、Main関数があって、無限ループがあって、キー入力チェックがあって、という割と普通な感じが。XNAなどと比較すると、VIVID Runtime SDKはまだまだ熟れてない印象が。まだver 1.0だしね。
Javaでゲーム作ってた人は
今Android Marketに出しているゲームを、VIVID Runtime SDKに対応させるのはコードの構成次第。NDKを利用してC/C++ゴリゴリと作っていたものは割と対応させやすいが、100%Javaで作成したプログラムだとC/C++への作り直しになる。
ところで、Javaで作成されたAndroidアプリをVIVID Runtimeに移行させるトランスレータはリリースされるのだろうか…。
うれしい展開があるかも?
ここは推測。一つ気になったのは、このエミュレータ画像。
見てもらって分かる通り、方向キーがPlayStationそっくりで、LRボタンやA,B,X,Yなどの入力ボタンにも対応している事が分かる。写真から将来的にはAnroidを採用したPSP Phoneなどに採用される事を検討しているのが分かる。
そう考えると、ここでVIVID Runtime SDKの内容を掴んでおく事で、PSP Phoneなどへの展開が素早く行えるのでは? と。
結論
「VIVID Runtimeはver 1.0として利用できるものができました。みなさん使ってください。今はAndroid、WindowsMobile、SymbianS60で動きます。資料で話していたようなiPhone対応、LiMO、brew対応はこれから頑張ります」という所かと。(11/4訂正 WindowsMobile, Symbianで動くそうなので追加)
あと、VIVID RuntimeはXNAのように固有のゲームライブラリを用いて開発するのではなく、OpenGL|ESなどのオープンなライブラリを利用した仕組みなので、しばらく様子見でも大丈夫、という事も補足しておく。