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VMwarePlayerの「非営利目的の使用(商用利用)」はどこまで?

VMware Playerは当初より「非営利目的の使用のみ」利用可能である。最新版のVMwarePlayer 5.0では、これがWindowのタイトルに表示されるようになった。

で、問題になるのが、この「非営利目的の使用のみ」とはどこまで指すのか?という点。いろいろ検索してみたりして、分かる範囲でまとめてみた。

コスミー報告書[社外秘] - VMware Player のライセンス(商用利用について)では、

私が知りたいのは以下だ。以下が商用利用に当てはまるのか否か。
①会社の業務における作成するプログラムのテストをゲストOSで行う。
②会社で個人の事務作業に使う。
個人事業主がプライベートで使う。
さんざんWebで検索したが、上記のEULAを読み解いたり、FAQの文言から推察したりではっきりした答えは分からなかった。
誰かサポートに聞けよ!と思ったが意外に誰もいない。(聞いたけど公開してくれていないのかもしれない。) そういうわけで自分で聞いた。
結論から言うと、上記3つはいずれも問題ないという返事が来た。

という事だそうだ。

私も質問してみた。

有償ソフト開発セミナーにおいて、受講者にVMwarePlayerインストール済みPCを持参してもらい、仮想イメージファイル(Linuxインストール済)を配布し、それを利用して実施する。この事例はどうか?

これも問題ないという返事をいただいた。VMwareが定義する非営利目的の使用(商用利用)というのは、以下のことのようだ。

弊社が定義しております商用利用は、そのライセンスを使用して直接的な利益を得るような行為を申します。 つまり、そのライセンスを第三者に提供、あるいは貸与する行為等で利益を得ることです。

利用者自身がインストールして使用するには、個人、企業は問わないってことと解釈。

私的VMwarePlayer利用ガイドライン

いろいろ総合して私の中では以下の解釈となった。

  • 利用者自身がユーザー登録、インストールするのが前提(VMwarePlayerの配布が認められていないため)
  • 個人、企業でのVMwarePlayerの利用は可能
  • 個人、企業でのソフト開発等など間接的に対価を得る利用方法は可能

まあ、厳密に知りたい時はVMwareに尋ねる必要あるけど。

雑感

非営利目的ってどこまでなのよ?っていう事例をある程度VMwareはFAQなりで用意しておくべきじゃないかな、とは思う。

以前と違って、仮想化市場はライバルも増え、仮想化ソフトウェアの乗り換えが容易(VirtualBoxVMwareの仮想イメージファイルが変換なしで利用できる)になってきている。

VMwarePlayerの利用可能な状況にもかわらず、「非営利目的の使用のみ」という誤解されやすい表現をしているため、「会社は営利目的で運営されているわけだし、VMwarePlayerは使えないな。会社じゃ他のを使おう」という判断を下している人も多いはず。これはみすみす潜在的なユーザーの獲得を逃していることになっているので、非常にもったいない。早いところ改善した方がいいんじゃないですかねえ。

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