この間まで、RaspberryPi + Raspbian(以下RPiサーバ)を使って家庭内サーバを運用してた。利用目的は、NAS + プリンターサーバという内容で。NASはちょっとしたデータのバックアップ用途に、プリンタサーバは、どのPCからでもプリントできるように(年代物のプリンタなので…)という意味で。他にもソースコード検索も行いたかったけど、なんせCPUが非力なのでそのあたりは割り切って。
RaspberryPiサーバは、消費電力が少ない、設置場所も取らないなど、いろいろメリットも多かったし、いろいろ便利だったのだけど、そのうちいくつか問題が浮上してきた。そのうち大きな問題は次の2つ。
- 安定しない
- 転送速度が遅い
まずRPiサーバは安定稼働しない。ふとした時にNASに接続しても、接続できない。ssh接続しようとしても蹴られる。何度再起動してもすぐに再起動しないetc…。これが、何度も何度も何度もあった。何が原因か正直分からない。おそらくハードウェア由来なものだと予想しているけど、実際の処は分からない。
次に転送速度。NASとして使っていたので撮りためたビデオなどを転送していた。が、とにかく遅い。基本的に100Base-Tで接続していても、転送速度が5Mバイト/secとか定格の速度の半分程度しか出ない。まあ、こっちの方は気長に転送することにしていたので、気力でカバーしていたのだが。
まあ、この他にも「配線ケーブルが増える」「LEDがまぶしい」などささいな問題もあったりしたが。
atomサーバを設置した
ということで、ついカッとなってサーバを眠っていたNetBookで構築した。つまりatomサーバ。こちらは快適に動作する。いつの間にかNASに接続できなくなったって事はないし、転送速度も100Base-Tの上限いっぱいまで出る。ある意味、サーバとして当たり前のことがようやくできるようになった。今は家庭内サーバとして安定稼働している。
RaspberryPiはサーバに向かない
という結論が。RaspberryPiはあくまで教育用PCといった授業中に電源を入れて使うハードであって、Webサーバーとか24時間監視とかは絶対やめておいたほうがいい。サーバにしてしまうと、しなくていい苦労をするハメになる。
省電力&格安でサーバを立てたいのであれば、NetBookを使ったatomサーバが一番よい気がする。NetBookだと中古だと価格も手ごろだし、x86なパッケージが使えるからインストールで悩むことも少ない。
また、お手軽ARMサーバという意味では、BeagleBone Blackという手段も考えられるが、今回はそこまで試す余裕はなかったのであまり試してない。転送速度は一度試してみたけど、RPiサーバと同じ結果に終わった。ので、あまりサーバには向かないかなーという気はしている。