手元には、数年前に絶版になった「Android NDKネイティブプログラミング 第二版」の元原稿がある。

- 作者:出村 成和
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: 単行本
絶版になったこともあり、この原稿を元に本を出版する権利を手にしている。第二版が出版されたのが2012年12月で約8年前。その間ももちろんAndroid NDKがバージョンアップしており、この本が出版された当時の最新版はr8だったが、今ではr21bとなっている。今の機能には詳しくないが、ずいぶん内容が様変わりしていることは想像に難くない。
Android NDKの用途も変化した
この8年間でもAndroid NDKの役割が変化している。
以前であれば、主にC/C++で開発された過去資産をAndroidで利用する、ゲーム開発のためにAndroid NDKとOpenGLやOpenSLを駆使してゲームを開発する、といった用途で利用でされるのが主流だった。
2020年の今はじゃっかん用途が変化してきている。C/C++の過去資産を活用という用途は絶えずニーズがあると思うが、ゲーム開発という用途でいえば現在はUnityを利用して開発するであろう。以前のようにC/C++とOpenGLを駆使して開発するという時代ではない1。
今でも使われるAndroid NDK
ただ、昔は存在していなかったが今でこそAndroid NDKが必要とされる場面も出てきた。例えばReact Nativeがそう。やはり、まだまだAndroid NDKが必要とされる場面はありそうだ。
そんなわけで、Android NDKネイティブプログラミングの復刻を考えていたりする。考えているだけでその先は何も決定していない。
前回は商業誌だったけど、出版経路なども整っている現在だと個人出版でもよいのかな、という気がしている。実際に出すとなったらまた何か告知できれば、と考えている。
「執筆に協力するよ」とか「うちから出版しない?」といった話があれば聞くつもりなので、気軽にメール(demuyan@cnu.jp)やtwitterでDMしてもらえればと思っている。
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Unityを主体でゲーム開発しているだろうがAndroid NDKも相変わらず必須ではある。Android NDKの役割が変化した、というべきだろう。↩