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日常とか技術とか

技術書典11の所感など

技術書典11の開催も終了し、第三回刺され!技術書アワードの発表もあったので、ようやく自分の中で「技術書典11が終わったー」という気持ちになった。刺され!技術書アワード内での発表で衝撃を受けたが、その話は後々するとして。まずは新刊のネタの話から。

技術書典11の新刊はこちら。

toge2dan.booth.pm

 新刊のネタについて

普段は同人誌らしく(?)ニッチなネタで書く事が多かった。前回の新刊がUnrealEngine4内部のグラフィックスライブラリ解説本だったりするくらいにニッチだった。分からない人向けにどの程度ニッチなネタかを解説すると、UnrealEngine4を利用している人を全体で100とすると、内部のグラフィックスライブラリの情報を欲しがる人は多くて10ぐらい、という程度にはニッチだった。

で、今回はニッチではなく、裾野を広げて多くの人が読めるネタで書いてみるかー、ということで思いついたのがCPUの解説ネタ。普段から「CPUの気持ちになって理解したら、どうのこうの〜」みたいな話はちょいちょいTwitterで話にあがったりするけど「何を持ってしてCPUの気持ちを理解したと言えるのか?」みたいな疑問から書き始めた。

ちなみに私はCPUとコンパイラの気持ち(正確には出力結果や実行速度などだが)を推し量りながらコードを書いていた時期はある。CPUアーキテクチャ(当時はMIPS R3000)を理解し、ABIの仕様も把握して、gccやCodeWarrior(懐かしい!)が吐き出したアセンブリコードを読みつつコンパイラの癖を把握し、アセンブラとCでコードを書いていたとか、そんな時代が。

その頃の事を思い出しつつ、CPUの気持ちを理解するっていうからには、このあたり知っておけばいいでしょ、みたいな所を押さえつつ書き始めた。

少し書き始めた後「CPUネタなんて今時流行らんわな」と思って書いたのが、このTweet。

この何気ないTweetに思いの外反響があったので「ひょっとして行けるんちゃうか」と思い直し、継続して書くことにした。反響なかったらボツにしてた、間違いなく。

原稿自体は技術書典11が決まる前から書き始めていたが、締め切りがないので進捗はよくなかった。そんな中、技術書典11の開催が発表され締め切りが決まったので、ようやく形にして世に出すことができた。

過去に頒布した同人誌の中では、最高の頒布数になったことは素直にうれしく、ありがたい。

 第3回 刺され!技術書アワードでの大賞受賞に気づくまで

リアルタイム視聴してた訳ではないのでまったく気づいてなかった。大賞を取った時は放送前に何かしら連絡来ているだろうし、そんな連絡なかったし、ま、そういうことだな、と思い込んでいた。

で、最初に異変に気づいたのは風呂上がりにメールチェックした時。技術書アワードが放送されていたのは知っていたが、放送中に新刊が何冊か売れた気配がある。この売れ方はおかしい、放送中に何かあったな、というところまでは理解できた。

そのあと、アーカイブでささーっと流し見していくと、大賞発表の際に何やら見慣れた表紙の本が。最初は何が起きているのか理解できなかった。なので、このTweet。まったく実感なかった。

発表から数日経って、おめでとうと言われることも何度かあって、ようやく実感できはじめてきた次第。

ただ、オリンピックの金メダル獲得と違って、受賞したところで日常生活には影響がほぼないので「実は夢でしたー」と言われてもすんなり受け入れてしまいそう。