最近、某所向けに技術解説動画を作成する機会があった。
あまり深く考えずに「登壇経験もそこそこあるし、それを喋って解説しているところを撮影して編集するぐらいなら大丈夫っしょー」という軽い気持ちで作り始めていたのだが、登壇して喋るのとはまた違うハマリどころやワナが大量にある事が作成中に分かってきた。
これからも技術解説動画を作ることになりそうなので、今回のハマリどころをすべて記録として残しておく。次回の収録予定も既にあるし、おそらくだが同じ所で引っかかる可能性が高いので。
安定している動画編集ソフトを使うこと
動画編集ソフトは世の中には大量にあるのだが、重要なのは扱いやすさより安定してバグがないことが重要。でないと、週十時間かけて編集したデータが使い物にならなくなってしまう。最初にハマったワナがこれ。
詳しく書いていくと。当初はSteamのセールで以前に購入した某動画編集ソフトを使っていた。毎日少しづつ進めていこうと進めてたのだが、あるとき前日編集した編集データをロードすると動画のデータの一部が欠損していた。毎回、この手のバグにも付き合っていられないので次の編集ソフトに乗り換えることにした。
ということで、選んだのがDaVinci Resolv 17。理由としては無料版あるし、評判も高し、今回作る動画であれば無料版で事足りるのも分かっていた、といった感じで。
実際に使ってみると、機能が豊富すぎて手に余ることも多かったが、やりたいことは全部できるし、なにより安定していた。前回のようなデータ欠損バグみたいなことも当然なく。ということで、今後もDaVinci Resolvを使っていくことにする。
解説文は用意する
スライド等を解説する際に喋る言葉は、かならず文面として作成しておかないといけない。
当初は、会場で登壇しているノリで喋っていけば大丈夫だろうと考えてスライドの内容に合わせて喋っていた。ただ、これをやると、言い間違い、言葉のイントネーションがおかしくなる、尺が足りない・長すぎるなど、もうとにかくさまざまな理由で声の収録を何度もやりなおすことになった。
これじゃいかんと、途中から読み上げる解説文を用意して読み上げる方針に変更した。すると、かなりスムーズに進んだ。最初に文章練るの超大事ですねぇ。
声を張って喋る
これも登壇して喋るのとはノリが違うのがよく分かった。登壇すると目の前に聴衆がいてマイクがあるので、無意識に割と大きめの声を出して喋っていた気がする。
が、収録となると目の前に人がいない訳なので、割とぼそぼそ喋ってしまうことが多くなる。これは収録された声にも影響してしまって、イマイチ元気がない感じになってしまう。編集でボリュームの調整はできるが、口調までの編集はできないので。今回は時間の都合上そのままいくことにしたが、次回からは最初からちゃんと気をつけたいところ。できることならボイストレーニングもしておきたいぐらいに思った。
アプリケーションのデモ撮影で気をつける点
今回は、とあるアプリケーションを使って開発している様子のデモも含める予定だったので、その撮影もしていた。
その際、動作環境というか撮影条件(ディスプレイ設定や表示の仕方)が同一となるよう注意して撮影していた。というのも、最初に素材としてデモ動画を長時間撮影したあとに編集作業をする訳だが、その際に素材の撮影条件がバラバラだとつなぎ合わせた後に出来た動画には違和感が出てきてしまうので。
ということで、撮影条件を合わせるためにやったことは以下の通り。
- デスクトップアイコンを非表示
- タスクバーを非表示
- 画面解像度をFullHDに統一
- 操作対象のソフトウェアはフルスクリーン表示する
普段使っているPCで収録していたので、これをやるのはとっても面倒だった。何か一括して変更してくれるソフトウェアなかったっけ?と思いつつ、今日まで見つかっていない。
音声は別に収録しておく
当初は音声の収録にはDaVinci Resolveを利用していた。動画編集しつつ音声も録音していたのだが、その際Undoをうっかり多くやすぎて、先に収録した音声までも消えてしまい、再度音声を収録するということが何度か発生した(後から気づいたのだが、音声は別ファイルとしてちゃんと保存されていたが)。
こんな事もあるので、素材となる画像、動画、音声はすべて最初に全部用意しておくべきだというのは強く思った。素材がすべて揃った段階で、初めて編集作業をするのがよい、ということですね。編集中に音声を録音すると、先ほどいったようなトラブルが発生してしまうので避けた方がよいのを身をもって感じた次第。
ほかにもあったかも?
思い出したら追記する。
次回以降はこのあたりをちゃんと対策してもっとよい解説動画を作っていきたい所存。