前回の続き。移行するVPSサービスをいろいろと調べてみた。結局はlinode.comと契約したのだが、そこに至るまでの経過なんかをここに書いてみる。
最初は国内のサービスから。
国内のVPSサービス
国内にも、いくつかVPSを提供している企業があるのだが、検討した結果、国内のVPS業者とは契約しない方がよいのでは、という結論に。
その理由として。
- ディストリビューションの選択肢が少ない(CentOS/Redhatのみ)
- 月額料金が海外VPSと比較して高価(HDD 20G/RAM 768MBで9000円もする)
- 国内企業の安価なVPSサービスは、いい評判を聞かない...(回線速度、サポート等)
など。まあ、個人的にはUbuntuが使えない時点でアウトなんだが。
どうしても「国内にサーバを持ちたい」「サポートは日本語が通じなきゃヤダ」という事であれば、VPSではなく
さくらインターネット
の専用サーバ エントリーを勧める。
スペックは
HDD | メモリ | OS | 月額 |
---|---|---|---|
160GB | 1GB | CentOS 5 | 7800円 |
なので下手な国内のVPSを借りるよりは、よっぽどお勧めできる。GREEやmixiもさくらインターネット
使ってるし。
今回は、そこまで費用を掛けるつもりがない(し、Ubuntuじゃない)ので見送り。
海外のVPS
という事で海外のVPSサービスで探してみる。いろいろ選択肢はあるはずなんだが、最終的にはslicehostかlinode.comのどちらかという結論になりがち。
どちらのVSPも
という国内ではありえない好条件。
linode.comの良いところ(slicehostと比べて)
契約後、少しlinode.comを使ってみたのだが、slicehostよりいい感じ。これはいいかも、という事でその良いところなんかを。
コストパフォーマンスがよい
最も安いプランで比較してみると
site | HDD | メモリ | 月額 |
---|---|---|---|
slicehost | 10GB | 256MB | $20.00 |
linode.com | 10GB | 360MB | $19.95 |
と、slicehostに対抗心メラメラなのがよく分かる。見てのとおりlinode.comの勝利。もうちょっとランクを上げてみても
site | HDD | メモリ | 月額 |
---|---|---|---|
slicehost | 20GB | 512MB | $38.00 |
linode.com | 24GB | 720MB | $39.95 |
と、slicehostとの差は広がる一方。slicehost危うし。
ネットワークが近い
日本からの訪問者がWebサーバにアクセスしに来た時はもちろん、SSH接続してゴニョゴニョするときも、レスポンスが良い方がいいわけで(流石に国内サーバには負けるが) 、実際どれだけのレスポンス速度なのかを調べてみた。調べた結果が下の表(ping10回平均)
データセンター | ホスト名 | time |
---|---|---|
Linode Newark, NJ, USA | newark73.linode.com | 236ms |
Atlanta, GA, USA | atlanta48.linode.com | 227ms |
Dallas, TX, USA | dallas111.linode.com | 198ms |
Fremont, CA, USA | fremont49.linode.com | 153ms |
Slicehost | slicehost.com | 198ms |
と、slicehostよりレスポンスの良いデータセンターが存在する。linode.comはデータセンターが自由に選択できるので、迷わずFremontを選ぶべし。
Linode.com - What’s available where?で、データセンターの空きを調べられるが、もし契約時にFemontに空きが無くても後でデータセンターの移動が可能。契約を先延ばしする必要もない。とりあえずDallasで申し込んでおいて、後でFremontに移動したらいいだけ。VPSってこういう事ができるから好きなんだなー。
契約終了後、いろいろ設定しないといけないのだが、それは次回へ。