ASUSから4テラflopsの性能が出せるかもしれないマザーボードP6T7 WS SuperComputerが発売される。ちなみに、flopsというのは小数計算時のベンチマーク指標の事。 4テラflopsと言われてもピンとこないので、比較の為に他のIntel CPUの数値も上げてみる。
Core i7 Extream 965(3.2GHz) | 69.18ギガflops |
Core 2 Quad Q9650(3.00GHz) | 40.71ギガflops |
Core 2 Duo(2.6GHz) | 14ギガflops |
4テラflops = 4000ギガflopsなので、現時点で最高性能のIntel CPU(Core i7 Extream 965)と比較しても 4000/69.18 = 57倍の演算能力、Core2Duo(2.6GHz)と比較すると、その差は285倍にもなる。早い話がちょっとしたスーパーコンピュータ(スパコン)並。
当然仕掛けがあるわけで
4テラflopsの性能はCPUとマザーボードだけで出せるのではなく、通常のIntelCPUの他に、NVidiaのTeslaチップが搭載されたボード3枚とQuadroチップが搭載されたボード1枚をこのマザーボードに差す必要がある。これらのボードは、並列処理用のプロセッサが1枚あたり240個搭載されており、最大で960個のプロセッサが並列で動作可能。これらのチップをフルに活用する事で先程の4テラflopsという脅威の性能を出す事ができる。
お値段は、Tesla C1060が1枚14万円、Quadroが1枚20万円(だと思う)、その他もろもろで80万円ほどになりそう。これであなたの家にスーパーコンピュータが。
ちなみに、Teslaに対応しているアプリケーション(=CUDAを利用したアプリケーション)でないと、これだけの性能を引き出す事ができないので注意。用途から言えば、ゲームよりCGなどのレンダリング速度や科学技術計算の速度の向上に使われるのではないかと。ゲーマーには、あまり縁の無い話かもしれない。
一昔前の何千万円もするスーパーコンピュータ並の演算能力を持ったPCが100万円もせずに購入できる時代になった事は、もう単純に驚くしかない。