ちょっと前からOpenCVをいろいろイジっている。最初はWebからの情報だけで全部済ませようと思っていたが、OpenCVの範囲は広くて深く、ちょっと凝った事をしようとすると、Webでゴソゴソ検索して探すハメになる。それよりは本を買って体系的に全容を知っておいた方が効率的かなと思い書店へ。
OpenCV本はいくつか出版されているのだが、私がお勧めされたのはこの2冊。
詳解 OpenCV ―コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識 | |
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OpenCV プログラミングブック 第2版 OpenCV 1.1対応 | |
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書店で立ち読みしてから、どっちを購入するか決めるつもりだったが、数軒まわっても詳解OpenCVしか見つからず、そっちをお買い上げ。
書店には他にもOpenCV本はあったが、好みではなかったのでパス。
覚悟のいる入門書
感想、と言っても、まだ斜め読みしかしてないが。
細かい関数リファレンスというより、最初にOpenCVのライブラリ構成や基礎となっているアルゴリズムの解説に重点が置かれている本。一通り説明されているので、OpenCVで何ができるかを知るには非常に便利。
これから画像解析でOpenCVの世界に飛び込もうという方へ最初の1冊としてはよい。ただ、かなり分厚い本(609ページ)なので、それなりの覚悟も必要。OpenCV自体がかなりデカいライブラリという事もあるので、網羅しようとすると、それだけのページ数を割かねばならないのだろう。
iPhone/ARMな人もちょっとうれしい付録
詳解OpenCVには付録Aとして「iPhone OSへのOpenCV/FaceDetectionへの移植と高速化」という項目がある。
そこでは、iPhone OS、ARMでのOpenCVでの高速化の技法も掲載されてる。OpenCVと銘打ってあるが、実際はARMへ最適化したコードの設定方法、コーディングテクニックも紹介されているので、特にiPhoneでゲーム制作している方には、役立つ情報ではないかと。